About Free Souls

 年に数回、和歌山市築港のロプロス前に
何の統一感も無い数台の車が集結する。


 もともと同じ職場で働いていたという縁で知り合った彼らは、車が好きという共通点の元意気投合。
会えば話をすることと言えば常に車の話か下ネタだった。
何度か飯を食べに行ったり飲みに行ったりするうちに、ツーリングに行こうという話が飛びだした。
全員が同じ職場だった彼ら。その職場の定休日であった水曜日にツーリングを行うことが決定した。

 記念すべき第一回の名も無き集団のツーリング。
行き先は高野山だったと記憶している。
このとき、気の合うメンツでツーリングへ行くことの喜び、そして車主体の集まりの楽しさを全員が認識した。
ツーリングの最後はいきつけの焼肉屋「みしま」で締めたのが、このときから慣例となり現在まで受け継がれている。

 こうしたツーリングが数回行われた。
そのなかで現在まで受け継がれるポリシーが育まれていった。

 集合地点は和歌山築港ロプロス前

 目的地には必ず温泉を盛り込む。

 晩飯は「みしま」

 晩飯後は「例の場所」へ

こんな彼らが、きっちりとしたチームとして定期的にツーリングを行っていこう、と言う結論に達するのはごく自然な流れだった。

 こうしてチーム名も自由に羽ばたく熱い魂「Free Souls」と決定した。
メンバーは乗っている車も違えば好みもコンセプトも目指す方向性も違う。
車に対する熱い思いでつながる、ある意味大人になりきれない大人達が集結したチームだ。
そしてチームの旗揚げへと動いていく。

 2001年4月4日、ついにその時がやってきた。
記念すべきFree Soulsの旗揚げツーリングである。
ゲストも含め、8台9人でのツーリングとなった。
ツーリングは回を重ねられたが、メンバーは職場が代わったり、部署が変わったりしてバラバラになってしまった。
しかしチームの結束はますます固まっていった。

 本当の意味でチームがまとまってきたのは第10回ツーリングからだった様に思われる。
第2回以降、現メンバー5人(2005年4月現在)が全員そろってツーリングに参加できる状況は少なかった。
しかし第10回以降はツーリングを欠席した者はいない。
と言うよりもメンバーがそろわなければツーリングは実施しないという形に変わってきた。

 2005年5月、これまでの4年間5人のメンバーで活動してきた彼らに新たなメンバーが入る。
本来であれば第12回ツーリングで加入の予定だったが、レストア中の車が仕上がらずやむなく延期となっていた。
第13回ツーリングにてなんと仮ナンバーで登場。なかなか熱き車バカである。
こうして、Free Soulsは6名での新たなスタートを切ることになる。


 これからもこの車バカどもは紀伊半島制覇を目標に
新たな道と温泉を目指して走り続ける。