クーラント交換

クーラント(エンジン冷却水)の交換です。
これは比較的自宅でも気軽にできる作業です。
ですが交換作業自体は1日仕事になると思います。
交換スパンは大体2年に一回の目安で行います。
用意したものは
クーラント原液

水ジョッキ
ウエス
オイルトレー(廃油受け皿)
以上です。

クーラント原液は薄めて使用するのですが、
最近はすでに稀釈済みのものが売ってますのでそれを使用しても問題ありません。
水ジョッキは無ければ、ペットボトルを切取ったものをジョウゴにしてもかまいません。

llc01 これがラジエータ本体(キャップ)です。
基本的にクーラントの交換はラジエータが冷えているときにしないと危険です。
ですが私はあえてチンチンに熱いときに行います。
そうすればリザーバタンクの中のクーラントも容易に抜けてしまうんですよね。
llc02 これがラジエータドレンです。
ここからクーラントを抜きます。
まずこのラジエータドレンをゆるめます。
熱湯が吹き出てきますので注意します
llc03 しばらくするとこんな感じで落ち着いて抜けてきます。
ある程度落ち着いたらドレンプラグを外してしまいます。
llc04 ほとんど抜けきったかな?という頃にはじめてラジエータキャップを外します。
場合によっては外すとさらに抜け始めることがあります。
このときにリザーバタンクを覗いてみると空になっているはずです。
内圧で吸い上げてしまうんですね。
llc05 抜けきったところでドレンプラグを締めます。
蝶ねじタイプのドレンですので、工具は使わず手で締めます
llc06 ジョッキを使ってクーラントを注水口より入れていきます。
クーラントの稀釈割合は人それぞれですのでお好きなように。
大体原液1に対して水2〜3が一般的なようですが。
今回私は原液1g、水2gの割合で使いましたね。
llc07 リザーバタンクのほうにも入れるのを忘れずに。
この時コツとしては、FULLレベルより少しだけ上までクーラントを入れておくことですね。
llc08 注水口の口すれすれまでクーラントが入ったら、キャップを開けたままエンジンを始動します。
見ているとこのようにコポコポ泡が出てきます。
勝手に溢れ出してきたりもしますが、よっぽどひどい勢いで溢れてくるのでなければキャップは閉めずにそのままエンジンをかけつづけます。
10〜15分ぐらいかけていると自動で電動ファンがまわりだします。
llc09 2回電動ファンがまわったことを確認したら、もう一度水を口すれすれまで入れてキャップを締め、エンジンを止めます。
この後完全にエンジンが冷えるまで待ちます。
完全にエンジンが冷えてからリザーバタンクを確認すると、少し減っているはずです。
ここでFULLレベルまで水を足してやったら終了です。


キャップを開けてエンジンをかけているときに熱湯が噴出してきた、
あるいは電動ファンがまわったがいつまでたっても止まらないなどというときは
エンジン内にエアーが噛み込んでいると考えられます。
このような時はエンジンを止め、もう一度クーラント注入の工程からやり直してください。
エンジンをかける前にラジエータから出ている太いホース(アッパホース)を
グニグニ揉んでやると、ある程度エアーが抜け出てくれます。
そのうえでもう一度エンジンをかけ、エア抜きを行ってください。