ギャランVR−4は非常にいい車でした。 今の車では見られない角張ったボクシーなスタイリング、刺激的に加速する2リッターターボエンジン、少々の雪などものともしないアクティブフォーと呼ばれた足回り。 現在、装備、性能面でこれを越える車は星の数ほど存在しますが、この車ほど欲しいと思える車はいまだに・・・ いやいや、ここはラパンのページなのでギャランの話は置いといて、要するにこれほど好きな車からラパンSSに乗り換えたのは何でなの?という話です。 悲しいかな、嫁はとにかくこのギャランが嫌いだった様です。 うちの嫁さんは性能うんぬんよりスタイリングを重視する人です。 実際、1台目2台目のCR−X、3台目のシルビアともに、スタイリングに惚れ込んで購入を決意したものです。 もちろんこれらの車の走行性能はすばらしいものでした。 しかし、嫁の選択の基準はあくまでスタイリングです。 ではギャランのスタイリングは嫌いだったのか? いやいや、ギャランのスタイリングは非常に好きだった様です。 それでは何故このギャランが嫌いだったのか? それはあまりに金食い虫だったからの様です。 ええもう、うちにはすねかじりのドラ息子を置いておくような余裕は無かったのです。 しかしこの車を購入するときも嫁には反対されました。 そのときは結婚を控えていて少しでも資金が必要な時期だったということがあったのかもしれませんが、女のカンとして何か感じるものがあったのかもしれせん。 そういうこともあり購入後も自分が反対した車ということでずっと嫌われ続けました。 ああ、可愛そうなギャラン・・・。 俺はこんなに愛しているのに・・・。 嫁の試算によると、この車の維持に年間約70万円ほどかかっているとの事。 それは確かにすごい・・・。 いろいろな所が壊れてくれましたが、それは私の想像をはるかに超えていました。 シルビアは確かにノートラブルでした。 これは当たりの車でした。 しかしギャランより先にやってきた車検の際に、あまりに手を入れていなかったことがたたって、直さないと車検をクリアできない部分が満載になってました。 それに私が遊びすぎて、外観は本当にボロボロになっていました。 これらのことも考慮して、シルビアの買い替えを決意しました。 嫁が泣く泣くシルビアを手放し、私の通勤用にボロボロのミラに買い換えてからというもの、プレッシャーは更に強まりました。 軽の維持費の安さに、ギャランの経済性の悪さが更に際立つようになったのです。 自分のお気に入りの車を手放さざるをえなかった嫁と、どうしても自分のお気に入りの車を手放したくない私との壮絶なバトルは、毎日の様に繰り広げられました。
こんな攻防が1年も続けられました。 そしてひとつの節目、そう、ギャランの車検が近づいてきたのです。 あんな事さえ起こらなければこれからもズルズルとギャランに乗り続けていたかもしれない・・・・あんな事さえ・・・・。 車検3ヶ月ほど前のこと、ギャランのカスタム・トラブルの項にも記載してあるオルタネーター死亡によるコンピュータトラブルが発生しました。 オルタネーターは中古のスペアを所持していましたが、ECUはさすがに持っていませんでした。 中古品で2万2千円、リビルト品で4〜5万円、新品で約8万円。 とりあえず現状動くようにしないとどうにもなりません。 リビルト品や新品を入れる為には車検のために置いておいた資金を使わなければなりませんでした。 車が直っても車検が受けられなければ意味が無い。 かといって2万2千円も出して次の日壊れても保証の無い中古品を入れる気にはなりませんでした。 そこで打ち出した苦肉の策、ECU基板上の電解コンデンサーを自ら交換するという暴挙に出ました。 だめだったらそのとき考える!の勢いで、予備も含めておよそ300円程度の買い物の為に駐車場代900円とガソリンを使って日本橋まで電解コンデンサーを買いに走り、プルプル震える手ではんだごてを握り締めて交換を行いました。 結果は一応成功。 ギャランは息を吹き返しました。 ならなんで今ギャランに乗っていないのか? 今回の一件でさすがに私も疲れました。 それに、自分で基盤をいじったコンピュータですよ? いつ止まるかわからない車に乗っているのも疲れました。 それに嫁が少し譲歩してきたんですよね。 今までは乗り換えろ、売ってしまえの一点ばりでしたが、 「抹消して置いておけばいいやん。また余裕が出来てから乗ればいいやん。」 と言い出したのです。それならいいや、そうしよう!ということでにそこから心機一転次の車探しが始まりました。 さて、次の車といっても軽自動車ということと程度のいい中古車、もしくは新古車でということ以外何も考えていませんでした。 嫁のほうは相変わらずのこだわりでいくつか候補は考えていた様ですが、私はというと、しばらくギャランとはお別れしなければいけないショックから何も考えられず、どうでもいいやと投げやりな気持ちでした。 それでもだんだんと、程度のいい車だったら長い付き合いになるだろうから本当に納得して買わなければずっと後悔する羽目になるな、と考えるようになりました。 そこで考えてみる。 軽自動車で(高年式車に限る)自分が一番欲しいと思う車は何だろう? コペン! 一蹴です。セカンドカーならともかく、嫁も子もいる家庭のファーストカーにするにはあまりに現実離れした考えです。 それなら、乗ってて楽しい車が良いな。 そう、速い車がいい!ターボ車だ!! それなら絞られてくる。 とりあえずそこで頭に浮かんだのはダイハツ MAX RS、ムーヴカスタム、スズキ ワゴンR RR、ラパンSS、Kei ワークス、三菱 ekスポーツ、こんなところだろうか? そのころ嫁が考えていたのは、ライフかekワゴンでした・・・。 もう一つのこだわりとしてはやっぱりMTがいい!MTが楽しい!!というのがありました。 嫁はすでにMTへのこだわりは捨てていた様です。 とにかく安くて可愛いのがいい!ということでした。 それは困るよ!MTじゃないと楽しくないんだよ!! これはまずいぞ、ということでとりあえず嫁をMT志向に戻す作戦に入りました。 つついたポイントはやはり燃費! いろんなカタログを引っ張り出してきてやっぱりMTの方が燃費がいいやろ、などとほざきつつ、他方ではターボMTとNAのATとなら燃費は実際変わらないという事実を押し隠しつつ何とか嫁を説得、だんだん嫁もその気になってきました。 もう一押し、車両価格もMTの方が安い!!これで決定です。これで方向性は決定。 軽自動車、MT、ターボ車(これは私だけの希望、だがまだ秘密)というところまできました。 こうなれば車種もぐんと絞られてきます。 この時点で嫁の候補はライフ、ekワゴン(←変わってないやん!MTも無いし!!どゆこと?)、ラパン(←これもMT無いって!!)、アルト、ミラ(←この二つは安いからね)。 私の方の候補はムーヴカスタム、ラパンSS、Keiワークス。 この中で、ムーブは自分的にあまり好きなデザインではなかった為に気持ちの上で却下。 MAX RSにMTが無いのは非常に悔しかった。 あのスタイリングは好きだったし、ツインカム4気筒16バルブエンジンは非常に興味深かっただけに残念! しかし嫁的にはMAXのデザインはまったくいけてないらしく、何より車両価格が高いということで却下となりました。 ちなみにKeiワークスはデザインが嫌いということで嫁にあえなく却下されました。 かっこいいと思うけどなぁ・・・。 ラパンSS、私はこの車も以前から意識していた車です。 トールワゴン、セミトールワゴンタイプ大攻勢の軽自動車業界の中で数少ないセダンタイプ、レトロなのかモダンなのかわからなくなる特徴的な外観、それでいてKeiワークスと同じ心臓部のK6Aターボエンジン。 これでいくか・・・ 心の中の自分がささやいた。 結果、二人の意見の何とか交錯する部分、ラパン、及びラパンSS、これを第一候補に車選びをすることになりました。 ここで初めてラパン、及びラパンSSのことを真剣に調べるようになります。 ネット、雑誌などをフル活用して調べるだけ調べました。 そうしていくうちに嫁の中でもラパンの存在がだんだんと大きくなってきたようです。ただ、あくまで嫁の好みはラパンであって、SSなんかには目もくれませんでした。 そこで私は嫁に対し、考え得る限りの攻撃を仕掛けまくりました。
こうした私の必死の攻撃の甲斐あってか嫁が一言、 「じゃあラパンSSで良いよ。でもあのSSの顔は嫌いやから普通のラパンの顔にして!ドアミラーも丸型は嫌いやから普通の角型にしてね。」 「・・・・・・・・・・・・。」 考えても無かった。 なんてイかした発想!もともとあまり人がやらないようなことをしたがる私としては、こんなマイナーカスタムが出来ると言うのは垂涎ものでした。 私自身はSSのスタイリングは好きだったので、たじろがなかったと言えば嘘になりますが、それ以上にノーマルラパン顔でSSの走りをする車という物にとてつもない魅力を感じました。 羊の皮をかぶった狼、もといウサギの皮をかぶった狼と言ったところでしょうか? こうして照準をラパンSSのMTに絞って中古車、もしくは新古車を探すこととなりました。 しかし、ここで思っても無かった事実が発覚。MT車の新古車は皆無に等しい、ということです。 そりゃそうだ、新古車とはたいがい展示車か試乗車で一度登録されたものというのがほとんどなんだから、展示車や試乗車でMTを入れる酔狂な販売店はそうは無いだろう、ということは容易に理解できました。 そこでターゲットを中古車にするか思いきって新車を買うかということになったのですが、中古車にしてもMTはやっぱり玉数が少ない、あっても程度の良いもの、走行の少ないものは100万円オーバーということで、それなら新車を買おう!との結論が出ました。 さあ、新車です。 今まで新車を買おうなどと思ったこともなかったのでどうしていいかわからん!! とりあえずディーラーに行こう!! 最初に行ったディーラー、話を聞いてくれたセールスはおばちゃんでした。 とりあえず月並みなセールストークを聞きながらフンフンうなずいて、見積もりを出してもらいます。 下取りは無し!オプションはバイザーとマットのみ!オーディオレスやけど今使ってるナビを移植するのでデッキ等はいらん!! 値引き交渉はしてないですが、この時点で諸費用込み込み130万円。 端数分約3万円の値引きです。 そうそう、話は変わるけどSSはオーディオレスでも6スピーカーはしっかり付いているのでいいですね。 ekワゴンなんかはオーディオレス設定にするとスピーカーもブラケットも付いていないなんて話を聞いたことがあります。 ラパンSSはなんて親切設計! で、話は戻って一通り見積りが出た後で、おばちゃんにぶっちゃけ聞いてみました。 「SSを普通のラパン顔にしたいんやけど、出来ると思う?」 「・・・・? えっっと・・・、そんな事ぉ・・・、聞かれたこと無いしなぁ・・・、やったことも無いのでわからないですぅ・・・。わざわざ顔を換えてしまいたいなんて言う方は初めてですぅ・・・。」 ここからおばちゃんは方針変更、めんどくさい話に付き合うならとラパンターボを勧めてくるようになりました。 それはまずいよ、こっちは大きなこだわりを持って動いてるんだから。 んで、心の中では次行ってみよう!と叫んでいました。 ところで、おばちゃんとの話の流れの中で、私が車関係の仕事をしてるんだよ〜なんて話になり、 「それやったらお兄ちゃん、販売店価格まで値引きしたるさかいによろしゅうに。」 なんて言われちった。 この言葉は効きましたね。 セールストークの一環であることは頭では解っていつつもどこかで期待してしまうのです。 しかし、ここでは値引きの交渉はせずに早々に退散しました。 さて、次に少し離れた別のディーラーへと向かいました。 ここでは同年代の元サービスマンのセールスさんに対応してもらいました。 同じく月並みなセールストークを聞いた後に、見積りも出してもらわないうちに単刀直入、 「SSを普通のラパン顔にしようと思うんだけど・・・。」 「!! いいですね、それ! 僕そういうの好きですよ! 是非やりましょう!!」 「ヘッドライトと、グリル、バンパーのポン換えで出来ると思いますか?」 「角目にしたいって言うだけなら、ヘッドライトとグリルだけでいけると思いますよ、バンパーはあえて変えなくても。ただ、グリルはラパンターボ用のグリルにしないとだめですね。」 そりゃぁいい、ヘッドライトとグリルとだけなら思っていたより低予算でいけるし、SSの特徴的なフォグランプを外してしまうのは少々抵抗があったところです。 一安心してここで店を後にして家へと帰りました。 さぁ、日をあらためて向かった先はおばちゃんセールスのところです。 なんせ販売店価格というのが気になって気になって・・・。 とりあえず素のラパンSS 2WD 5MTで色は白、オプションはバイザーとマット、下取りは無し、この設定での限界価格は? 結果前回提示額より6万円、計約9万円引きの124万円。 正直、こんなものなの?という心境でした。 もちろん、軽の新車で大体どれだけ値引きをしてもらえるのかなどと研究してきたわけではなかったので、これが多いのか少ないのかは見当も付きませんでした。 しかし、これはこれで、セールスさんに宿題を出しておきました。 ノーマルラパン用のヘッドライト、ラパンターボ用グリル、電動格納角型ドアミラー以上3点とその取り付けに必要な小物類の価格を調べてもらうことです。 今日はここで退散しようかと思ったその時、初めて嫁はラパンキャンバストップと対面することとなりました。 展示車として置いてあったのですね。 この車を見てクラクラっとやられちゃったようです。 中に乗り込んでみてさらに赤を基調とした内装にクラクラクラっとやられちゃったようです。 うちに帰ってからはずっとキャンバストップにしよう攻撃が続きました。 それは困る!! キャンバストップにはターボも5MTも無いじゃないか!! でもそれを理由に否定しても嫁はムキになるのは目に見えています・・・ そこは何とかキャンバストップは車体価格が高いということで説得は出来ましたが、内装、外装ともにキャンバストップに近づけるということで方向性を定めることとなりました。 後日、更なる交渉と先日出した宿題の答えを聞くために再びディーラーへ。 値引きについてはキリの良いところでいこうと更に4万円の値引きを迫ったところ当月登録ならばという条件でOKをもらいました。 これで込み込み120万円、計約13万円の値引きです。 ひとまず交渉はこれで終了、後は契約書に印鑑をつくだけというところまできました。 で、宿題の方もとりあえず、ヘッドライト、グリル、ドアミラー、他小物類合算で約10万円、これも2割引で約8万円ということです。 しかしこの金額、塗装代は別ということ。 グリルはラパンターボ用だから仕方が無いとして、ドアミラーはLリミテッドでSSと同じ白ソリッドの設定があるので、これの塗装済みミラーでいくらなのかを調べてもらうことにしました。 それと、この時初めて気がついたのですが、キャンバストップのヘッドライトは少しブルーが入っているんですね。 ここはもちろんこれいっとこうという感じで、このブルーリフレクターライトの値段も調べてもらうことにして店を後にしました。 そして契約の日、更なるウラ技を用いて、さらに2万円引きに成功。 最終15万円の値引きで込み込み118万円にて契約しました。 ヘッドライト等のパーツ類約8万円と併せて計126万円ということでなかなか満足な金額にまでなったかと思います。 パーツの方も、キャンバストップ用ブルーリフレクターヘッドライト、ラパンターボ用グリル、ラパンターボ用グリルインナーカバー、Lリミテッド用電動格納角型ドアミラー、ドアミラースイッチ、スモールランプソケット、ウインカーソケット、ピン等々・・・・全て注文しました。 そして営業の方に車が入庫してから、しばらく車を置いておいてもらって、自らノーマル顔換装作業をしに行かせてもらうことも了解を得ました。 ディーラーでやってもらうと金かかるからね。 それと、ターボ用グリルの塗装をしなければならなかったので、パーツのほうが入庫したらすぐに連絡をいただくようにお願いをしてこの日は終了。 ぬおおおぉぉぉ!! ついに新車を契約してしまったぁぁぁ!! ただ、普通ならばこの後はただ納車を待つばかりなのですが、今回は車が入庫してからが忙しい。 鋭気を養っておかねばねば・・・。 ちなみにこの頃、マツダのスピアーノSSはノーマルラパンと同じく角型ヘッドライトということを知り、かなり狼狽しました。 しかしMTの設定が無いと知り一安心です。 さて、5日ほど後、パーツが入ったよ〜と連絡がありました。 早速取りに行き、持って帰って塗装に取り掛かりました。 しかしうちの嫁さん、このラパンターボ用グリルがお気に召さない様子。 内側のメッシュ部分が嫌なんだと。 そこで通常なら淵だけが色付きでメッシュ部は黒のこのグリルを、メッシュ部まで全て白に塗装してしまおう、ということになりました。 予想外にメッシュ形状の塗装は難しく、カラーラッカー2本使ってもまだ足りない様子。 それでもとりあえず見れるようにはなったかなという感じなので一旦終了。 嫁も見た目はかなり満足な様子。 そしてこの時気が付いたのですが、グリルに付くはずのウサギマークエンブレムが無い!注文し忘れた!! あわてて営業さんに電話を入れて注文しました。 このエンブレムも2日ほどで入りました。 さぁ、それから一週間後、ついにラパンSSが入庫したとの知らせが入りました。 ついにノーマル顔換装の時です。 パーツを車に積み込み、ディーラーへと向かいました。案内されたところは新車倉庫。 納車待ちの車がどっさりあるところですが、そこにラパンSSは一番奥の奥にありました。 初めての対面。心がしびれました。 「好きに作業やってもらっていいよ。」と言ってもらいましたが、その時は上の空。 案内してくれたサービスの方が戻ってからも、しばらくはそこにたたずんでいました。 はっと我に返り、作業にかかろうと思ったが・・・・・・・・・・「狭い・・・・・・・・・」 倉庫の中は車がぎゅうぎゅう詰めに入れられているので、前の車とも横の車とも間隔が狭くて、とても作業が出来るような状態ではありませんでした。 しかし、ある程度場所を取るためには何台もの車を動かしてもらわなければならず、とてもそんなことをお願いできないので仕方なくこのまま進めることにしました。 さて、まずボンネットを開け、エンジンルームを眺めます。 「ムフフ・・・」自然と笑みがこぼれてきます。 さあ、まずはグリルを外しましょう。グリル上部にあるピンを(4箇所だったかな?)外し、グリルを手前に引っ張ります。 「ギシッ!!」 「・・・・・??」 グリルを手前に引っ張ります。 「ミチッッ!!」 「・・・・・・・・・・・・・・????」 外れない・・・。 ひょっとするとバンパーを外さないとグリルは外れないのか? たかが(失礼!)軽自動車でんなあほな! その通りでした。 この車、バンパーの裏からビス止めでグリルがついています。 しょうがないのでバンパーの取り外しにかかりました。 バンパー自体はすべてピン止めなので何てことはありません。 しかし、グリル、フォグランプ全て付いてくるので、かさと重量がそこそこあるのと、何せ作業スペースが非常に狭いのとで、思いっきり苦労しながら取り外しました。 さぁ、バンパーが外れたぞ! 下にダンボールを敷き、その上にバンパーを裏返して置いて、グリルと、インナーカバーを止めているビスを取り外します。 その後ラパンターボ用グリルとインナーブラケットを持ってきて取り付け・・・ ん?取り付け・・・・ ん?取り付け!!・・・ ん??付かない・・・。 取り付けビスの位置が合わない。 というよりグリルの縦幅が違う。 なんてこった!!仕方が無い、これは後で加工するとして、ヘッドライトをつけよう。 さて、ヘッドライトはボルト2本とピンで止まっているだけなので取り外しは何てことありません。 取り付けも完全にポン付けでバッチリです! しか〜し、スモールランプとウインカーのソケットが車体側コネクターと形状が違う!! ありゃりゃぁ〜・・・。 どうがんばってもSS用のソケットははまりそうに無いし・・・。 これも後で考えよう・・・。 それよりも!外したときからどうも嫌な予感のしていたSS用バンパーは角型ヘッドライトにしても付くのか?? というのを確かめる為にグリルをつけないままソロソロとバンパーを持ってくる・・・ 装着!! 玉砕っっ!! 嫌な予感は的中、やはり装着は出来ませんでした。 バンパーのグリル取り付け部の形状がノーマルとは違い幅があるので、角型ヘッドライトだと当たって入らないんですね。 その時、頭の中の右前のほうから「ブチッ!!」と音が・・・。 「な〜に〜が〜ポン付けぢゃ〜〜!!こうなったらどこから見てもSSやとわからん様にしたるぅ〜!」 とりあえずこの後、出来る部分はやってしまおう、といってももう後はドアミラーだけですが、交換にかかりました。 まずドアミラー下部のカバーを外し、止まっている3本のナットを外すとドアミラーが外れます。 ところが、ドアミラーが外れても付いている電動用の配線のコネクターが出てきません。 引っ張っても出てきません。 くそ〜っ!!ドアの内張り外さなあかんか〜っ! ええ、外しましたよ、隣の車との隙間があまり無い狭い状態でがんばりましたよ。 内張りを外して中で固定されていたドアミラーのコネクターを外します。 これでやっとドアミラーが外れました。 この丸型ドアミラーは出番が来る事無くさよならするわけです・・・。 後はまったく逆の手順で角型ドアミラーを取り付けます。 心配だったのは、電動格納機能が付いているため、コネクター形状が違うのではないかということでしたが、問題なく取り付けできました。 さぁ、後はドアミラースイッチのみです。 インパネ周りをバラしにかかりました。 ちなみに、ドアミラースイッチ取り付けだけなら右側インパネを外すだけで良いわけですが、このSS専用シルバーインパネも白に塗装(キャンバストップが白インパネなのでね。)する予定でしたので、全てを外しにかかりました。 まず右側、これはステアリングコラムあたりからL字の六角レンチを差し込んで手前に思いっきり引っ張ります。 そうすると「バキッ!!」という音とともに外れてきます。 タコメーターと、ドアミラースイッチのコネクターが付いてますので、これを外します。 で、スイッチを入れ替えれば良いわけですが、今回はインパネを持って帰るため、全て外しにかかります。 スイッチとタコメーターはすんなり外れますが、何より苦労したのはエアコン送風口でした。 かたい!とにかくかたい!! ツメ二本で止まっているだけですが、とにかくかたい! 「ふっふっふ、男は固くてなんぼぢゃ!!」なんて言ってる場合じゃないぐらいかたい!! 汗だくになりながら、ツメを折る寸前までいきながらようやく外れました。 さて、左側のパネルにかかろうと思った時、目に見えたもの・・・・・。 このエアコン送風口が3つも付いてる・・・。 そのまま目の前にはお花畑が広がり、スキップしながら「あはは・・・」 いかんいかん!現実に舞い戻りとりあえず外しにかかりました。 助手席前にある小物入れをビス2本外して取り外します。 後はパネルを手前に引っ張るだけ。 「バキバキッ!」という音とともに外れてくれます。 それから約1時間後、3つのエアコン送風口を外し終えて魂の抜けた私がシートの上に横たわっていました。 それから最終エアコン操作部周りのインパネも塗装の為に外しました。 この日できる作業を全て終えて、ライトとバンパーは仮止め、グリルは外したまま、インパネも外してしまって無い状態、タコメーターとウインカースイッチを座席足元に転がしたままという、とても新車とは思えない無残な状態でラパンを残し、今後のことを考えるために家へと帰りました。 もちろん外したインパネ、小物入れ、グリルを持って。 さぁ、バンパーをどうするか? 残念ながら、新品バンパーを買えるほど資金的に余裕がありませんでした。 ウインカーとポジションのコネクターもなんとかせねばねば・・・。 とりあえずこれまでもかなり活用させてもらった某ネットオークションをチェ〜ック!! 当然ウインカーやポジションのコネクターなんかが単体で出品されているはずも無く、部品取りを出品している業者に直接問い合わせました。 4つほど問い合わせたと思うのですが、返事があったのは2つほど。 一つはもう車を解体してしまったとかで無し。 もう一つは左右合わせて750円でどう?と言う答えでしたので即OK! これでコネクターはゲットできた。 後はバンパーです。 しかしこのバンパーというのがなかなか曲者で、値段ははっきり言ってピンキリですし、程度のいい、それも望むなら新車外しと言うのがなかなか無い。 色まで指定すると、Lリミテッドに限られるのではっきりいって皆無です。 ここは色は置いといて、程度が良くて何とか安い物を探すしかありません。 10日程は見つかることなく過ぎ去ってしまいました。 もう半分あきらめて、とりあえず素のSSのまま納車してもらって、納車後に探すか、と思い始めたときです。 たまたま実家に遊びに行き、時間を見つけて実家のパソコンでオークションチェックをしていた時です。 「フロントバンパー、リアバンパー、NAグリルセット 新車外し 1万5千円」というのが出ていました。 色は黒。残り時間27分。入札者は無し。 これしか無いっ!!終了5分前まで確認して、入札。 見事落札できました。 取引も非常にスムーズに終了し、これで何とかパーツは揃いました。 後は塗装ですね。 塗装に関しては、自社グループ内の工場にて塗料代のみ払って、塗料を調合してもらい、スプレーガンを借りて自ら色をふきました。 やっぱりスプレーガンの威力はすごいですね。 缶スプレーとは比べ物になりません。 こうしてフロントバンパー、リアバンパー、NAグリル、インパネ全てボディー同色で塗装をし、取付けへと向かいました。 ちなみに、ラパンターボ用グリルで無いとだめだよ、と言われていましたが、インナーカバーさえターボ用にしておけば問題無さそうだったので、あえてNA用装着へと踏み切りました。 さぁ、ついに取付けです。 今回はギャランから外したナビも取付けのために一緒に持って行きました。 今回は前回よりもかなり作業スペースが空けられていました。 ありがたやありがたや・・・。 まずはヘッドライトのウインカーとポジションコネクターから。 車体側のコネクターを配線途中でプチプチと切って、取り寄せたコネクターとつなぎます。 ヘッドライトを取り付けて、コネクターをソケットに挿します。 そしてスモール点灯! 点いた!! ハザード点灯! 点いた!!! オッケーです。 そしてすでにNAグリルを組み込んだフロントバンパーを取り付け。 もちろん何の問題も無く装着です。 さあ、後は最後まで変えるかどうか悩んだリアバンパー。 結局変えてしまいました。 SS用の大きなマフラーカッターが心配でしたが、装着後、ほとんどクリアランスが無かったのでマフラーカッターを外してしまいました。 この方がよけいにSSっぽく無いし。 最後にナビを装着し(これが思いのほか大変!デッキスペースの奥行きが辛いので配線無理やり押し込みです。)、インパネ周りを組み込んで行きます。 外すのに気を失いかけたエアコン送風口を装着し、インパネをバンバンとはめていきます。 タコメーターと、ドアミラースイッチも装着。 電動格納も動作確認オッケー。 終わった・・・・・。 よもやこれほど苦労するとは思いもしませんでした。 最後にふと気がついて非常に悔やまれたのは、「素のSSの写真撮り忘れた・・・。」 時既に遅し。 この後担当営業さんと納車の時期について相談し、SSのエンブレムを外して納車してもらうようにお願いいたしました。 結局、サイドのエンブレムは「外せなかった。」ということで、フロント、リアのエンブレムのみ外して、入庫から一ヶ月たちようやく納車となりました。 そうそう、抹消して置いておくつもりだったギャランですが、私がもうSSに夢中になってしまったのと、いい値段で買い取ってくれる方が現れたのとで、北海道へドナドナされて行きましたよ。 |